「鹿の角きり」は、発情期を迎えた鹿が人にけがをさせたり、鹿どうしで傷つけ合ったりしないよう、江戸時代に始まったとされ、今は鹿の保護団体が行っています。
奈良市の春日大社の境内には「角きり場」という専用の施設があり、オスの鹿が一度に3頭ずつ放たれました。すると、はっぴ姿の「せこ」と呼ばれる人たちが赤い旗を付けた竹ざおで鹿を追い回しながら、角に縄を引っ掛けて捕まえ、数人がかりで押さえ込みました。
そして50センチほどに伸びた角をのこぎりで切り落としました。
切られた角は来年春ごろには再び生え始め元に戻るということです。
見物客は、せこが鹿を捕まえ、角を切り落とすたびに大きな拍手を送っていました。
「鹿の角きり」は、8日まで行われます。